やまない雨はない

50代主婦 人生新たなステージを迎えていると実感 毎日を味わって生きていきたい

くちびるに歌を

f:id:yamanaiamewanai:20210326165249p:plain

 

やっぱり歌はいいよね〜

としみじみ感じた話です。

 

昨日は息子が所属している合唱部の

定期演奏会がありました。

とても素晴らしい演奏会だったので

記録しておきたいと思います。

 

f:id:yamanaiamewanai:20210326170144j:plain

定期演奏会 パンフレット

f:id:yamanaiamewanai:20210326170343j:plain

所沢市民文化センター ミューズ アークホール

今年は異例づくしの演奏会

毎年3月下旬に開かれる定期演奏会

一年の総まとめの発表会で、これをもって

高校3年生は部活を卒業します。

いつもなら学校のホールで開催し

大勢のクラスメートや地域住民の方も

観に来て(聴きに来て)下さるのですが、

今年は別会場をお借りし

ほぼ部員の家族が見守るかたちとなりました。

 

2020年度、音楽部は満足のいく活動ができず

子どもたちは本当に残念がっていました。

コロナの影響で大会や演奏会は軒並み中止

学校は休校、再開して、また緊急事態宣言…

ろくに歌の練習ができませんでした。

 

それでも何とか開催にこぎつけた演奏会

子どもたちは、大人数で歌うときはマスクをつけたまま

少人数で歌うときはマスクは外しますが

歌い終わったらすぐにマスクをする、といった

徹底した感染防止策をとっていました。

 

それに、去年高校を卒業した現大学一年生も

再び集まり歌を披露しました。

2020年3月の定期演奏会は中止になり

最後に歌えなかった子たちに

舞台で歌わせてあげたいという

コーチや顧問の先生方の心遣いでした。

 

f:id:yamanaiamewanai:20210326210102j:plain

プログラム 3部構成

1部 NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)課題曲 4曲

2部 ミュージカル2作品の一部ダイジェスト

3部 学年ごとの合唱やジブリ映画の主題歌など

 

余韻に感動

最後の曲が「くちびるに歌を」。

詩 - ツェーザル・フライシュレン 訳詞・作曲 -  信長貴富

ドイツ語と日本語の混声合唱

歌の最後

「う た を〜〜〜」

と最大ボリュームで声が重なり合って

指揮者の身体、振り上げた手が震え

こぶしを握ってフィニッシュ

歌声とピアノの音の余韻がホールにいっぱいに

キラキラと降り注ぐ感じ…

もう感動でしかありませんでした。

 

f:id:yamanaiamewanai:20210326211259j:plain

涙のアンコール

この後コーチ(兼指揮者)からご挨拶がありました。

冒頭から声が震えていらっしゃるようでした。

息子から話を聞いている限りでは

コーチはいつも穏やかで

指導でも声を荒げることはないそうです。

冷静沈着な方だと(勝手に)思っていましたが

昨日は違いました。

「皆様のおかげで何とか演奏会を開くことができて

指揮をしていて、こんなにも音楽を欲していたことに

気づきました」

「最後にどうしても『くちびるに歌を』を

子どもたちに歌わせてあげたかった」

と、涙を堪えながらお話されました。

 

生徒からコーチと顧問の先生へ

花束贈呈💐

会場から大きな拍手。

 

そしてアンコール曲の「旅立ちの日に」。

観客席からはコーチの背中しか見えませんが

もう、泣いているのがわかります。

舞台上の子どもたちからも

観客席からもすすり泣きが聞こえます。

私もマスクとメガネをしているのをいいことに

気兼ねなく涙を流しました。

 

青春だよね

会場の片付け等を終わらせて帰宅した息子。

やりきって、満足気の様子。

仲間と写真を撮り合ったのを見せてくれました。

いい笑顔だ。まさに青春。

これで本当に高校生活を卒業。

おめでとう。

 

f:id:yamanaiamewanai:20210326212237j:plain

最後に

コーチから卒業する生徒一人一人への

メッセージカードに書かれていた言葉です。

 

くちびるに歌を。いつも心に音楽を。」

 

 

前向きで、希望の光の温かさを感じる

素敵な言葉だと思いました。